京都御所は、従来「参観申込み手続き」が原則でしたが、平成28年7月から一年を通して申込手続不要の「通年公開」になりました。参観順序に従って進むと、宮中の重要な儀式が執り行われた「紫宸殿」があり、天皇が御座される「高御座」があります。今上天皇の即位の礼では東京の皇居に空輸された日本で唯一のものです。

更に進むと、天皇が日常の生活の場として使われた「清涼殿」があり、建物の中に日本で最初と言われる木製の「狛犬」が置かれています。また、天皇が伊勢神宮などを拝まれた場所として、「石灰壇」があります。

順路に従うと、幕末の「小御所会議」が行われた建物や、池泉回遊式の美しい御池庭が楽しめます。京都御所が通年公開になり、千年の古都を感じることができる観光スポットとして、海外の観光客も含めて、多くの参観者が訪れています。             レポート渡邊

鞍馬寺といえば誰でもすぐ牛若丸(源義経の幼名)を思い出すほど有名なお寺ですね。「鞍馬の火祭」もよく知られていますが、「由岐神社」の祭事で鞍馬寺のものではありません。道幅の狭い鞍馬街道と鞍馬寺の山門前の階段と広場で行われ、多くの見物客を収容できない為、なかなか京都人でも見物の機会が得にくい奇祭です。毎年時代祭の夜、10月22日に行われます。本堂にお参りして霊宝殿を経て木の根道へ。山道はよく整備され、道筋には手すりが常備され石段が続きます。夜な夜な剣術の稽古に励む牛若丸に想いを馳せて僧正が谷で小休憩、喉を潤す。その後急な石段を下って、一路貴船神社・奥宮に向かいます。ここは水の神様で有名な神社。近年は縁結びの神様としての人気が高まっています。また「水占い」が珍しいです。お盆も過ぎていますが、多くのお参り客が列を作っていました。有名な「川床料理」の店も繁盛している様子・・・奥宮から叡電貴船口まで歩きましたので、少々足が疲れました。秋の紅葉は素晴らしいだろうなあ・・と「叡電」に揺られ帰途につきました。

1年中参拝者で賑わう清水寺。特に最近は、訪日客の増加で、清水道・五条坂のバス停から仁王門・舞台に至るまで、ぎっしりと言っていいくらいの人通りが続きます。

その清水寺で、月2回、境内左手の円通殿において、午前7時30分(冬場は午前8時)から、第2日曜日は森清範貫主の法話の会、第4日曜日は北法相宗仏教文化講座(今年は国際日本文化研究センター村井康彦先生の「日本文化の原像」)が開かれます。昼間の喧騒とはうって変わった静けさの中で、大変わかりやすいお話を聴くことができます。

聴講の日は、その30分前から本堂で行われる朝の勤行に参加します。貫主以下僧侶の方々の後ろに正座し、30人くらい、一緒に読経するのです。観音菩薩の教えを説いた2千字余りのお経ですが、早朝の凛とした空気の中で、みんなで声を上げて読んでいると、不思議にありがたい気持ちになります。形から入る、というのはこのことかと思いました。

勤行が始まる時間帯は既に一般拝観が始まっていますが、拝観者に混じって入寺の際、経書を示すとそのまま入ることができ、「ようお参りで」と声を掛けられると、気が引き締まります。  リポート古谷

秦家は祇園祭で「太子山」を出す町内にあり、江戸時代から薬屋を営む。京都市登録有形文化財の指定があり、今回7/21~7/23の特別観賞期間が設けられ見学してきました。主屋は店舗部と奥の居住部を玄関部でつないだ「表屋造り」です。蛤御門の変で焼失したが明治2(1869)年頃再建され、明治35年に増築されたとか。店舗部の外観は高さに変化をつけ、当時流行した看板(奇應丸)を作りつけたりして変化に富んでいます。内部の撮影は許されませんが、外観だけならいつでも拝見できます。まるで江戸時代を彷彿とさせる雰囲気ある外観は一見の価値ありだと思います。今なお大事に管理・維持され居住されていますので、節度を持って外部の見学・撮影など対応下さい。京都は貴重な建物が維持され大きな魅力ですが、維持・管理に苦慮或いは存続の危機にある所が多く何処も厳しい現状です。所在地は下京区油小路仏光寺下ル太子山町

京都の夏を盛り上げる日本三大祭の一つ。八坂神社の祭礼「祇園祭」は、7月1日~31日の1ヶ月間も続く祭礼です。「ユネスコ無形文化遺産」のクライマックスである山鉾巡行が前祭と後祭にわけて巡行されます。10日の山鉾建て(釘を使わず縄だけで組み上げる)、12日からの曳き初め(試し曳きには、女性や子供も参加が出来ます)、宵山の15・16日は歩行者天国になります。17日は山鉾巡行でハイライトは注連縄切りと辻廻しは四条河原町と河原町御池で見られます。後祭の巡行は24日で前祭りの逆方向に廻ります。

大船鉾は、蛤御門の変で焼失しましたが、平成26年に150年ぶりに復活、注目を浴びています。山鉾巡行時に約400年前から町内に伝わるご神体人形「神功皇后」の顔に取り付けます。本面に変えて「写し面」が造られ、御払いをうけその後非公開となります。昨年大船鉾の舳先には、龍頭をつけて巡行したが、今年の舳先は大金弊です。隔年毎異なる巡行も楽しみましょう。11日から24日まで、その日の見所を楽しんで頂けるようご案内致します。

八坂神社の神輿の見所

神幸祭の三社揃い踏み。出発前に八坂神社の西楼門前に集まった三つの神輿が「ほいっと!ほいっと!」という声で神輿が担ぎ上げられる。差し上げ、時計回りに回転させる差し回しは必見です。

昨年の「大船鉾」と下部の画像は「鯉山」                    リポート Y、K