京都の西、嵯峨の釈迦堂の名前で親しまれている「清凉寺」の境内で執り行われる「嵯峨大念仏狂言」は、国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能です。役者が面をつけ、「せりふ」がなく、身振り手振りだけで芝居が進行する点に大きな特徴があります(壬生寺の狂言も無言劇)。その歴史は古く鎌倉時代に創始されたと言われます。その演目は「カタモン」と「ヤワラカモン」の2種類に大別され、ヤワラカモンは「釈迦如来」や「愛宕詣」のようなコミカルな要素をもった演目、カタモンは「土蜘蛛」や「船弁慶」のような能系統の演目などがあります。
お松明/春季公演(3/15)、春季公演4/1、4/7、4/8と行われますので、皆様も一度ご覧になりませんか。嬉しい事に観覧は全て無料です。
但し 現在「狂言堂」は修復工事のため、本堂東側で上演されます。
公演演目、時間、場所など詳しいことは、http://www.sagakyogen.info/
<嵯峨大念仏狂言保存会のパンフから抜粋>