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12月 2018

In 新着/ 耳より情報

京の師走の風物詩、「吉例顔見世興行」12/1~26 南座

四条大橋東詰南側にある南座は、日本最古の芸能の殿堂として400年を超え、本年には耐震補強および内装設備の全面更新を併せた大規模改修工事が無事終了!新たな時代へ幕開けいたしました。

南座の正面は安土桃山破風造りの様式をもつ雅やかな劇場建築です。内装も日本古来の伝統を受け継ぐ「破風」や「折り上げ格天井」「擬宝珠」を備えた桟敷席の「欄干」など保存再生されています。歌舞伎公演から最新技術を活用したエンターテイメントにも対応しているとか!墨痕の際立つ黒々とした独特な書体の勘亭流の筆文字で役者の名前が書かれた「顔見世興行」の「まねき」が鮮やかに掲げられ、都人はこれを見上げて師走がまた来たことを知ります。   加藤記

 

 

 

 

 

南座の内装(壁面)

In 京都再発見/ 新着/ 耳より情報

正伝寺(西賀茂)の庭園へお誘い!!

洛北の奥、西賀茂にある南禅寺派の禅寺『正伝寺』をご存じの方はかなり京都通です。比叡山を借景にしたお寺と言えば、まず最初に『圓通寺』が有名です。ほかに岩倉の実相院のお庭も近頃知られています。ここ西賀茂は、足の便が今一つですが、却ってそのことから静けさが保たれ、ゆっくりお庭や方丈(重要文化財)を拝見できます。

江戸時代初めの狩野派の巨匠・狩野山楽の多くの襖絵(重文)が拝観できます。「狩野山楽」は京狩野の始祖と言われ、もとは武士で秀吉の推挙により狩野派の絵師として活躍しました。大阪夏の陣後助けられて家康の時代にも京都で活躍します。

血天井も有名です。伏見城落城のときに血の付いた廊下板が天井に再利用されている寺院は京都には5,6か所あります。これは亡くなった武将たちの菩提を弔うためだと言われます。枯山水の庭園(白砂とサツキ等の刈込)から紅葉と比叡山が見事に調和して素晴らしいです!遅いお知らせですが一度お運びなりませんか・・・