今から凡そ800年前に浄土宗宗祖・法然上人によって創建された知恩院の現在の諸堂(国宝・三門や国宝・御影堂ほか)は江戸時代初期に徳川将軍家の庇護のもと造営されました。徳川家が知恩院を重要視したのは二条城とともに京都における拠点とし、市内監視や朝廷牽制のためなど政治的背景がありました。その面影として建物のいたるところで徳川家の家紋『三つ葉葵』がみられます。広大な境内や周辺には観光客を楽しませるスポットが多々ありますが、その一部を御紹介致します。
- ①知恩院の七不思議(忘れ傘、鴬張りの廊下、瓜生石ほか)
- ②男坂(急坂は城郭機能の名残り、映画「ラストサムライ」の撮影場所)
- ③大鐘楼(NHK「除夜の鐘」、日本三大鐘楼、アインシュタイン博士実験、ほか)
- ④千姫の墓(徳川家康の孫)
- ⑤法然上人ご廟(参拝時に木魚叩き体験可)
※知恩院は清水寺や金閣寺などのメガ観光寺院とは違い、名前は良く知られている割には境内が観光客で余り混雑していません。ひと味違ったこの名刹をごゆっくり参拝されては如何でしょうか。 レポート 島添
境内の一角 千姫の墓碑