旧暦の八月朔日(ついたち)の頃に早稲の穂が実るので「田の実節供」とも言う。農家では豊作を祈って稲の実を神にタノム〈祈願する〉に始まるが、一般では「田の実」を馮〈たのむ〉にかけ、転じて「頼み」になり 中世の頃に 公家や武家などの間にも広まった。日頃お世話になっている(頼み合っている)人に感謝する意味で贈り物をする様になった。
毎年祇園では、芸舞妓が猛暑のなか「黒の五つ紋付で正装」してお師匠さんやご贔屓のお茶屋さんに「あいさつ廻り」をする。
「おおきに よろしゅう お頼申します」〜 と 妃木路子リポート